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優秀な女子が一般職を選ぶ本当の理由

これからの女子キャリと生き方(16)

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NIKKEI STYLE

こんにちは。manmaの新居日南恵(におり・ひなえ)です。manmaでは、大学3年生から社会人3年目までの若手女性100人の方にお会いして、ライフキャリア意識のヒアリングを行っています。ライフキャリアとは、仕事に限らない結婚や子育て等も含めた人生設計を指します。今日は、ヒアリングを通して見えてきた若手女性のキャリア意識についてお話しします。

就活中の女子学生は働く女性の「リアル」が知りたい

ヒアリングを通して、想像していた以上にいまの若手女性は仕事や就職先を選ぶ際に「子育て中も働き続けられる」ことを意識していることがわかってきました。私たちmanmaの周りには、ライフキャリアを意識している若者が多いという前提をもってしても、想定していた以上に多いように感じています。

就職活動中の女子学生はOB・OG訪問などを通して、その会社には子育てをしながら働いている女性がいるのか、育休が十分に取れるのかなど、働く女性を取り巻く「リアル」を少しでも引き出そうとしています。先輩方からは「なんで結婚もしてないのに、子育て後のことを意識するの? 若いうちは、そんなこと気にせず、がむしゃらに働きなさい」と言われたりします。

とはいえ、そんなのは40~50代で退職後の暮らしを心配している人に対して「老後にどうなるかなんて意識しても仕方ないから、そのとき考えなさい」と言っているようなものです。不安な気持ちが一度湧き上がったら、無かったことにはできません。少しでも不安を払拭するために、いまできる限りの精一杯の努力を尽くすのは、とても自然なことだと思います。そして、その上で最も良いと思われる判断を積み重ねていくものです。

総合職、昇進は子育てに支障が出る?

この象徴的な流れが、早慶上智クラスの優秀な女子学生の「一般職」志向です。先日も、「一般職を選ぶ女子はやる気がないんじゃなくて、超現実主義なんですよ」と話す学生に出会いました。結婚もしたいし、出産後も働き続けたいという仕事と家庭の両立思考を持っています。そんな希望は「転勤」が多く、「長時間」働く総合職においては、実現しないのではないか。総合職に就いて出産後に辞めるよりも、最初から一般職を選ぶ、それが彼女たちの合理的な選択です。

総合職を選ぶ女性の中にも、この環境のままでは出産後にマネジメント側で働き続けることは不可能と思っている人が多くいます。仕事にやりがいや、ステップアップは求めたい。でも、昇進してしまっては、子育てに支障が出るのではないか。そう思う彼女たちは、管理職へのチャレンジを諦めてしまいます。これでは、政府が打ち出している2020年までに指導的地位に占める女性の割合を20%にするという目標は遠のくばかりです。

少なくとも私の周りには、働くことへの意欲がないような人はほとんどいません。自分にとって優先順位の高い「未来の家族・子供」を大切にできる環境さえあるのなら、総合職を選ぶかもしれないし、管理職も含めチャレンジしていきたいという人が多いように思います。

一般職志望は「やる気がない」という間違い

大人たちは就職活動中に「結婚・子育て」について聞く学生は「制度へのぶら下がり」「やる気がない」と思いがちです。そもそも、これが大きな誤解で、そもそも自分のキャリア形成について真剣に考えてない人は、そんなこと考えもしないし調べもしないんじゃないでしょうか。

こういうことを考えている真剣な若手女性を「やる気がない」などと決め付けず、大人の価値観を押し付けないで耳を傾けていかなければ、女性活躍推進は望めないのではないかと思います。

実際には環境も整ってきているところもあり、そこについてはもっと学生にも知ってもらう必要があります。果たして一般職という職種がテクノロジーで代替されないのか、真剣に考える必要もあります。若手女性には圧倒的に決断に足りる知識がありません。

両立を実現している先輩と若手女性との接点をつくり、適切な知識を提供する。そして、学生自身の意識改革をして、企業の風土・制度を変えていく気概をもった主体者として成長させていくことが必要なのではないでしょうか。

新居日南恵(におり・ひなえ) 1994年生まれ。東京出身。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科在学。2014年に"いまの女子大生の手で安心して母になれる社会をつくる"をコンセプトに掲げ、任意団体「manma」を設立。2015年1月より学生が子育て家庭の日常生活に1日同行し、生き方のロールモデルに出会う体験プログラム「家族留学」を開始。

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