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Womanフォーラム リポート2017女子学生セミナー 
キックオフイベントに220人集合!

Womanフォーラム リポート2017 女子学生セミナー キックオフイベントに220人集合!

 日本経済新聞社は7月1日、「日経カレッジカフェ アカデミー For Woman」のキックオフイベントを開きました。今年で2回目を迎えた「For Woman」は女子学生のキャリアデザインを支援するプログラム。秋以降、企業の協力を得て、社会人の先輩たちとの交流イベントや特別講座などを順次開催します。昨年以上の盛り上がりを見せたキックオフイベントの模様をお伝えします。

 3時間半のイベントはパネルディスカッションと、企業の担当者を交えたグループワーク、交流・懇親会の3部構成でした。東京・大手町の日本経済新聞社のセミナー会場に集まった女子学生は220人余り。企業の参加は25社を数えました。

「失敗」と書いて「けいけん」と読む

 パネルディスカッションのテーマは「私の未来(シゴト)の見つけ方」。2人の女性パネリストに、これまでの経験やキャリア観を語ってもらいました。

小島敦子さん(左)と池藤友美さん(右)の2人がパネリストで登壇

 「ファンづくりコンサルタント」の肩書きを持つ小島敦子さんは全日本空輸(ANA)の元社員。空港勤務のグランドスタッフ時代に培った接客術やコミュニケーションのスキルを生かし、企業などの研修講師として活躍中です。池藤友美さんは人材派遣大手、パソナの営業推進部門に所属。キャリアカウンセラーなどの資格を持ち、女子学生向けのセミナーや子育て世代の支援イベントに取り組んでいます。

 司会者からの質問に、2人は「○」か「×」のカードで回答します。「希望通りの会社に就職できたか?」。小島さんが「○」で、池藤さんは「×」でした。

 池藤さんによると、就活を始めた当初、パソナどころか人材派遣業界の存在すら知らなかったそうです。「人と深く関わる仕事がしたい」。そんな漠然とした希望をかなえてくれそうな業界はどこだろう――と、金融や住宅などいろいろな業界を回るうちに、パソナに巡り合ったというわけです。「答えはバツでなく、マルでもよかったのかな」と苦笑い。「就活の際は、たくさんの会社を見て回ることをお勧めします」と、アドバイスを送りました。

  「入社後、理想通りの現実が待っていたか?」。小島さんの答えは「×」でした。

 接客サービスは体力勝負の立ち仕事。「覚えることもいっぱいあり、入社して半年間はつらかったですね」と、ANA時代を振り返ります。「ここで辞めたら、誰の記憶にも残らない」と自らを鼓舞し、同期や先輩、上司に相談するよう心がけたそうです。

 すべて1人でやろうとせず、人に頼ることも覚える。同じようなキャリア観は、池藤さんの話の中でも出てきました。

 池藤さんは2児の母親で、育児と仕事の両方で100点満点を目指した時期もあったそうですが、「1人で頑張ることをやめた」ことで、心のゆとりが生まれました。周りの見る目は変わり、「人あたりが柔らかくなったね」とか「後輩に頼むのが上手になったね」と言われるようになったそうです。両立を続けるための鍵は持久力と底力だそうで、「職場の周りは100メートル走のランナーだけど、私は重い荷物を持って走る長距離ランナー」と語りました。

学生たちは企業の担当者の話に聞き入った

 「食わず嫌いはよくないですね」。池藤さんは入社8年目で部署を変わった当初の話も語ってくれました。内勤の事務仕事を任され、ギャップの大きさに悩まされたそうです。「事務作業は細かい、つまらない」というネガティブなイメージを持っていて、転職を考えたこともあったとか。しかし、組織変更に伴う新設の部門だったこともあり、いざやってみると、新しいやりがいや自分の長所を発見し、その後のキャリアアップにつながりました。

 「キャリアアップのために工夫したことがあるか?」の質問の答えは、2人とも「○」でした。

 小島さんはANAに入社した当初、失敗ばかりしていたそうです。「史上最悪の新人」と呼ばれ、噂を聞きつけた出版社から話が舞い込み、マンガの主人公になりました。「同じ失敗はダメですが、失敗は決して悪いことではありません」と、学生たちに語り掛けました。「失敗」と書いて「けいけん(経験)」と読みます――という一言が印象的です。

グループワークでは、思い思いの言葉を付箋に書いた

学生と企業の先輩が本音で会話

 グループワークでは、3つのお題が出され、それぞれの学生が思ったことや感じたことを付箋に書いて模造紙に貼り、グループのみんなでフリートークを展開する趣向。1つのグループに必ず、参加企業の1社の人が加わり、ワークの仕切り役を務めました。お題の持ち時間は各20分ほど。1つのお題が済むと、企業の人は隣のグループに移動。同じグループの学生たちは3つの企業の人たちと交流しました。

 学生たちの質問は熱を帯び、こっちのグループで「就活で大事なことは何ですか?」との声が聞かれたかと思えば、あっちのグループからは「女性だから不利なことはありませんか?」といった調子。

 学生に負けじと、企業の人たちの口も滑らかでした。「バリバリ働きたいのか、ワーク・ライフ・バランスを大事にしたいのかで、会社選びの基準が変わります」「20代のうちに頑張れるような会社を見つけてください、出産などを考えたとき、後がずっと楽になります」などと、会話が膨らみました。

 金融や食品、観光、サービスなど企業の顔ぶれは豊かで、学生たちになじみの薄いBtoB(企業向け取引)の会社も参加。学生たちは「合同説明会ではありえない本音の話を聞くことができ、貴重な機会でした」「これからの就活に役立てたい」といった感想を並べました。

セミナー会場は220人を超す参加者で盛り上がった


「日経カレッジカフェ アカデミー For Woman」では、今後もイベント・講座を開催します。詳しくはこちら↓