日本経済新聞 関連サイト

OK
[ skill up-自己成長 ]

発信! 理系女子(16)他大学から東北大の大学院に進んだ理由

authored by 東北大学サイエンス・エンジェル
発信! 理系女子(16) 他大学から東北大の大学院に進んだ理由

 はじめまして。東北大学サイエンス・エンジェルの秋山佳央です。理系の場合、就職するか、大学院に進むか、院に行くなら同じ大学の院に進むか、あるいは他の大学の院に移るか、悩む人も多いと思います。今回、私が選択した進路、他大学の大学院への進学を決めるまでの道のりと実際どうだったかを書きたいと思います。

迷いまくった進路

 私は地方大学の理学部から、東北大学大学院の生命科学研究科に進学しました。学部時代の大学は地方大学だったので、教授も少なく規模が小さかったのです。すると、どうしても「専門の先生がいない分野」というのが出てきてしまいます。そういった分野の研究をしたいという人が、専門の先生がいる他大学の院へ進学していくことが多いです。私の場合、進学の際に分野そのものを変えたわけではないですが、よりやりたいことに近い研究をできる研究室へ行くため他大学の院へ進学しました。

 大学3年生の冬から、周りが少しずつ就活を始めたり、進路を決めている中、私はまず就活しようか、院に行こうか、どうしようか、という状態でした。専門的な仕事に就きたいという思いから、とりあえず大学院へ進学することは決めたものの、そのまま進学するのか、他大学の院へ行くのかは決めかねていました。でも、「少しでも他大学の院への進学を考えているなら、とりあえず行動した方が良い」と先輩に言われ、とりあえず研究室訪問に行ってみたりしました。

他大学の院への進学が選択肢にあるなら早めに動くべし

卒業論文発表ポスターの前でポーズ(?)

 先輩の言っていた通り、少しでも他大学の院への進学を考えているなら、早めに研究室訪問や大学院相談会のようなものに参加してみるべきです。他大学の院に進学する場合、受験までに研究室を訪問することが必須となる場合が多いと思います。大学院は学部とは違って多くの時間を研究室で過ごし、研究がメインとなってくるので入る前にテーマの確認や教授との対話が必要だからだと思います。だから、急に「やっぱり他大学に行く」というのは難しいのです。

 最終的に今いる大学や研究室にそのまま進学することになったとしても、他の研究室をちょっとのぞいてみる、というのはいい刺激にもなると思います。無駄にはならないと思うので、ぜひ早めの行動を!

進路の決め手

 私がこの研究室にしよう!と決めた理由は、いくつかあります。

  1. 自分のやりたいことができそうな研究室であったこと
  2. 教授が相談しやすい雰囲気であったこと
  3. 先輩がたくさんいたこと
  4. ちょっと新しい環境に行ってみたかったという好奇心

これが主な理由です。

大学院入学式の様子

 私は、今の大学院でカタツムリの研究をしています。前の大学でも同じくカタツムリの研究をしていたのですが、実験室内で実験を行うのがメインの研究でした。これも面白い研究内容ではあったのですが、私の中に「フィールドで研究がしたい」という思いがとても強くあったので、よりフィールドに出て研究ができる研究室に移動することを決めました。

 大学院の進学率は、大学、学部、学年によって大きく違うと思います。私が学部時代にいた大学の私の学科(生物科学科)では、5~6割が就職、4~5割が進学でそのうちの半分くらいが他大学の大学院への進学でした。他大学の院へ進学する理由としては、今の大学には自分のやりたい内容と同じ分野の研究をしている教授がいない、という理由が多いようです。

 ところが、東北大学に来てみると、同じ生物学科であっても9割近くがそのまま東北大学の大学院へ進学をするそうです。院に進学するのが当たり前、学部4年生で就活する人のほうがめずらしい、といった状況のようです。このように、進学や就職の状況は本当に大学によって様々です。

大学院進学後すぐ、ルームメイトと行った花見

飛び込んでみると、世界が広がる

 移ってきた当初は学内の勝手が全然わからないし、知り合いも全くいないのでとても不安でした。研究室内でも他大学から進学してくる人は少なく、また女子がほとんどいなくてなんとなく浮いている状態。また、大学院は基本的には研究室生活で、学部に比べて交流の幅がとても狭いため、研究室外の知り合いはほとんど増えませんでした。所属する研究室にもよると思いますが、私の研究室は他の研究室など外部との交流が少ないので、受け身では知り合いを増やす術はありませんでした。

 私は、ルームシェアやSAを通して同じように他大学から進学してきた方たちと知り合うことができ、様々な状況を知ったりできました。現在は研究室にもなじみ、知り合いもでき、楽しく過ごしています。不安もありましたが、新しい環境は私を成長させてくれたと思っています。

サイエンス・エンジェルの活動にも参加しました

 他大学からの進学者に伝えたいのは「積極的にいく」ということです。まわりに同じ状況の人、他大学から進学してきて不安でいっぱいの人がいるとも限らないので、周りの人はみんな知り合いどうしなのに自分だけ知らない...という状況にも出会うことがあると思います。少し勇気はいりますが、そこへ積極的に飛び込んでいくことで、他大学の院へ進学したメリットを得られると思います。

 他大学の院に進学すると不安なこと、大変なこと、つらいこともあると思いますが、新しい環境に身を置くことは非常に新鮮ですし、世界が広がります。今後さまざまな環境に出会っていく中での適応力は高まると思います。その経験は必ずあなたを成長させると思います。大学院に進学する人は、他大学への進学も進路の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。

「日経College Cafe」のお勧め記事はこちら>>