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チェック! 今週の日経(18)就活「スカウト型サイト」で
企業からオファー

authored by 日経カレッジカフェ 
チェック! 今週の日経(18) 就活「スカウト型サイト」で企業からオファー

 日経の研修・解説委員やカレッジカフェ編集スタッフが、この1週間の日経電子版や日本経済新聞から企業ニュースを中心にピックアップし、解説する「チェック!今週の日経」。今回は皆さんの関心が強い就活に絡んだニュースです。

自分の登録内容をもとに企業がアプローチ

 7月5日付の「企業2面」に、ベネッセホールディングスが学生と企業を直接結び付ける専用サイトを開設するという記事がありました。

「ベネッセ、『スカウト型』」就活求人サイトを開設」(7月5日)

 ベネッセの関連会社のベネッセi-キャリアが5日から公開した「DODAキャンパス」(https://campus.doda.jp/)がそのサイトです。企業側から意中の学生に採用に関するオファーを出すということですが、どんな仕組みなのか、ちょっとみてみましょう。

 まず、学生が自分でこのサイトに登録する必要があります。登録料は無料で、1年生から登録できるそうです。個人ページに大学での専攻やアルバイト、留学などの経験、自己アピール、志望する業界などを書き入れます。思考力や性格を測る診断テストも受けられます。ベネッセi-キャリアと契約した企業はその個人ページを閲覧することができるので、登録学生のこれまでの経験や性格、自己アピールの内容などをもとに、自社が欲しいと思える学生だけにメールなどでアプローチすることになります。

「DODAキャンパス」の画面

 こうした就活サイトは「逆求人型」「スカウト型」と呼ばれ、すでにいくつかの企業がサービスを行っています。関心のある方は、このそれぞれの言葉で検索してみてください、ただ、今回のDODAキャンパスは、日経の記事によれば、パナソニックや日産自動車といった大手も含む約3300社が登録しているため、「大学生向けのスカウト型サイトでは登録企業数で最大規模」とのことです。すでに学生による登録は可能で、11月頃からその登録内容によって企業からのオファーが始まるようです。

売り手市場で企業側も人材確保に焦り

会社説明会への参加など従来型の就活と合わせて利用しよう

 なぜ、こうした新しい就活サイトが登場したのでしょうか。皆さんご存知のようにいまの就職戦線は学生に有利な売り手市場です。でもそのためか、大手志向が一段と強まり、人気企業ほど大量のエントリーシートが集まって、本当に自社に合った人材を探すのが難しくなっています。一方で、中堅企業やベンチャーでは思ったように学生が集まらず、人材確保に苦しんでいます。さらに、せっかく入社しても社風や業務内容に合わず、3年以内に退職する若手社員が多いのも実情です。こうした雇用のミスマッチを避けるためにも、本当に自社に合っている学生を確保したいという企業側の思いが強いのでしょう。

 ただ、学生の皆さんが気をつけなければいけないのは、このスカウト型サイトに頼るととかく受身の就活になりやすいということです。企業からのオファーが来ると「自分が認められた」とうれしく感じるでしょうが、その企業が本当に行きたいところか、その仕事内容を本当にやりたいのか、じっくり吟味する必要があるでしょう。従来型の就活スタイルに加えて、「こういうのもアリかな」という捉え方がいいのではないでしょうか。
(研修・解説委員 若林宏)

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