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3年生が夏~冬の就活で何を得られるのか?

ホンネの就活ツッコミ論(23)

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NIKKEI STYLE

今回のテーマは、「夏~冬の就活で得られるもの」です。夏から冬にかけて、インターンシップやセミナー、就活関連のイベントが実施されます。これらに参加することで、就活が進むことは、これまでの連載でも明らかにしています。

ここで大学3年生から素朴な質問を受けました。「就活が進む、とか、視野が広がる、とよく言われますけど、それって具体的にどういうことですか?」。行けばわかるよ、と言いたいところですが、わからないのであれば行くのをやめる、と反論されそうで怖いですね。そこで、今回はこの学生の質問にお答えして、どんなメリットがあるのか、ご説明させていただきます。

企業・業界研究が進む~無名企業も

一番大きなメリットはこちら。学生は有名企業しか知らなくて当然です。これは学生がどうこうという以前に、普通に暮らしている分には社会人でも有名企業しか知らないのが普通なのです。日本には知名度が低くても優良な企業が多数あります。

この優良企業ですが、中間財(部品)・生産財(機械)メーカーだと、取引相手は消費者ではなく消費財(完成された商品・製品)メーカーです。メーカーが取引相手であれば、大々的なテレビCMを消費財メーカーと同じように打つ必要がありません。いや、別に流してもいいのですが、「××を作る機械、1台1000万円です」と流したところで、誰も買わないでしょう。

こうした事情もあって、生産財・中間財メーカーや取引をする専門商社は優良企業が多いにもかかわらず、知名度は低いのです。夏から冬にかけて、こうした企業のインターンシップ・セミナーなどに参加すると知名度の低い企業・業界への理解が一気に高まります。

人気企業志望でも企業・業界研究は必要

無名企業の話をすると、有名企業・大手企業志望の学生は、関係ない、と言い出すかもしれません。有名企業志望であれば、それはそれでいいでしょう。ただ、入社したい、ということであれば、やはり企業・業界研究が必要です。

たとえば、電機メーカーを志望しているとしましょう。日立製作所三菱電機ソニーパナソニック富士通NECなどが有名です。ところが、いまだにかつての家電メーカーのイメージで話す学生がいます。志望しているのであれば、それが古い話であることくらいは知っていないと内定までにはたどり着きません。

情報通信・IT事業に大きく舵を取ったのが富士通、NEC。パナソニックは大規模なリストラを実施後、車載部品、住宅事業に注力しています。ソニーはパソコン事業から撤退、家電・電子部品に加え、ゲームや金融が利益を出すようになっています。三菱電機はFA事業の利益が大きく、日立製作所はITと社会インフラに注力しています。このように家電メーカーの範疇を大きく超えています。大手志望であっても、夏から秋・冬にかけてのインターン・セミナー等に参加すれば、企業・業界研究が進みます。

情報入手~就活の時期も含めて

メリットとしては情報入手も大きなところ。これは他の学生と交流することによる就活のノウハウ、という事ではありません(それは後述)。ここでいう情報とは、就活/採用の時期についてです。就活の公式スケジュール(経団連が策定)が3年生3月・広報解禁~4年生6月・選考解禁となっていることは誰もが知るところです。

では、実際のスケジュールはどうなるのか。実はこれ、誰も把握できていません。一応、相場観としては、ITなど早い業界・企業だと3年生1月ごろから選考開始。多少早い企業だと経団連加盟でも4年生4月~5月ごろに実施、などと言えます。

ところが、この相場観が毎年変わってきています。特に大きな変化が複数日程化。大学受験であれば国立大学だと前期入試・後期入試に分かれています。私立大学でも、A日程、B日程など複数の入試日程に分かれます。では、採用の選考は、と言えば、これまでは基本的に1日程でまとめるのが常識とされていました。

留学生採用など少数の事例を除けば、1日程にまとめないと、手間がかかる、複数日程を設定したところで最初の日程に良い学生が集まるだけ、などがその理由でした。ところが、学生有利の売り手市場が進むと、企業側は手間がどうこう、などと言っていられなくなったのです。

では複数日程を導入しただけか、と言えばそうではありません。公式スケジュール通りの選考日程を作っておき、別日程として公式スケジュールより早い時期の選考も合わせて実施します。この早いスケジュールについては、「夏から秋・冬にかけてのインターンやセミナーに参加した学生だけ選考参加を認める」とするのです。

つまり、表には選考スケジュールの日程が出てこないのです。このような変化は来年7~8月には判明しますが、多くの就活生にとっては遅すぎます。では志望企業・業界のスケジュールがどうなっているのか。これはインターン・セミナーなどに参加しないとわからないのです。

他の学生との交流~力量・気遣い

メリットの4点目としては、他の学生と交流することで力量の違い、気の遣い方などを身に付けることができます。多くの学生は、3年生6月ごろまでは、たとえるなら、飼い猫のようなものです。他の猫がいるわけでもない、安住の地で穏やかに暮らせます。インターンやセミナーに出れば、他流試合に参加するようなもの。猫だと、飼い猫ではなく、野良猫で他の猫と喧嘩することで自分の力量をわかっているようなものです。

他流試合なので、参加することで自分の実力、自分の課題が見えてきてきます。具体例としてグループディスカッションを挙げましょう。8月2日に開催されたアイデム・大阪での「お菓子な就活、おいしい就活@関西」。学生のグループにはマジックや模造紙が配布され、「自由に使ってください」とアナウンスされてから、開始となります。そこで、この2枚の写真をご覧ください。

グループAは書記役の学生がシャープペンシルでメモを取っています。そのことにグループの誰もツッコミを入れていません。メモだから別にいいだろう、と思うかもしれませんが、これだと、同じグループでも離れた席にいる学生やファシリテーター役(このイベントでは食品関連企業の採用担当者)が全く読めません。

その点、グループBは、マジックで大きく書いています。これだと離れた席の学生・ファシリテーターでも読むことができます。些細なことではありますが、こういう他の学生・ファシリテーターへの気遣いはどうすればいいか、と言ったことも実際に体験してみないとわかりません。

模擬グループディスカッションを含めたインターンやセミナー、イベントなどは探せば結構あります。ちなみに、9月5日にはアイデム大阪で「世界一、日本一、関西一企業大集合@関西」という企業コラボイベントがあります。ここでも模擬グループディスカッションがあるので、気になる方はご参加を。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
 1975年札幌市生まれ。東洋大学社会学部卒。2003年から大学ジャーナリストとして活動開始。当初は大学・教育関連の書籍・記事だけだったが、出入りしていた週刊誌編集部から「就活もやれ」と言われて、それが10年以上続くのだから人生わからない。著書に『キレイゴトぬきの就活論』(新潮新書)、『女子学生はなぜ就活で騙されるのか』(朝日新書)など多数。

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