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日本航空の中島由賀さん「視野を拡げてたくさん吸収しよう」

卒業までにやっておくこと2018(4)

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NIKKEI STYLE

厳しい就職戦線を乗り切って内定を勝ち取った就活生の皆さんに、先輩からのメッセージをお届けします。残された学生生活を有意義に過ごすために、「卒業までにやっておくこと」の第4回は、日本航空の客室乗務員の中島由賀さん(24)です。入社3年目、現在、国際線を中心に乗務されています。バンコクからのフライトから戻ったばかりのところを、羽田空港のオペレーショセンターでお話をうかがいました。

教育実習での失敗が進路の転機に

――お疲れのところ恐縮ですが、いまはどんな乗務スケジュールなのですか。

「基本的には4日働いて2日休むというパターンの繰り返しです。私は羽田客室乗員部に所属しているので、羽田空港が拠点です。今回はバンコクを日本時間の深夜に出発して関空に朝、到着しました。そこから伊丹空港へ移動して羽田空港まで空路ですが、これはデッドヘッドという乗客としての移動でした」

「成田空港からのフライトに乗務することもあります。国際線だとニューヨークやパリなど長距離路線では、往復でちょうど4日間の勤務となります。国内線の短い乗務では1日に片道3回飛んで、宿泊して、また片道3回が多いですね」

――国際線には入社してどのくらいで乗ることになるのですか。

「日本航空の場合、だいたい2年目ですね。まず入社したら羽田空港の敷地内にあるテクニカルセンターというところで2ヵ月間国内線の訓練を受けた後に、国内線の乗務が始まります。その後、1年くらいで国際線に移るのですが、その間、国際線乗務の実力が備わっているかどうか3ヵ月に1回、チェックを受けます。例えば英語ならTOEIC500点以上が目安です。訓練はとても大変でした。所作とか周りの同期はみんなできるのに、私はなかなかできない。英語にも苦手意識がありました」

――客室乗務員になりたいと思ったきっかけは。

「実は昔からなりたかったというわけではありません。私は小学校の先生になりたくて、教員養成系の大学に入りました。でも、2年生で教育実習に行った際、当たり前のことすら当たり前にできない自分に気づいたのです。これでは人を教え、導くことはできないなって。それから自分が成長できることというのが仕事選びの軸になりました。普通の就活をやっていろいろな会社の面接を受けたのですが、説明会で一番、社員の方がキラキラしていて、会社や仕事が本当に好きなんだなというのが伝わってくるのが航空会社で、客室乗務員の方でした。この方たちの仲間に入りたいと思うようになりました」

「もちろん、客室乗務員への憧れはありましたし、伯父が日本航空のパイロットだったので、航空会社自体は身近な存在でした。でも客室乗務員は遠い存在に思え、本気でなりたいと思ったのは就活のときです。ですから客室乗務員になるための予備校も行っていません」

羽田空港で地上職員に飛び込みインタビュー

――日本航空を志望先に選んだ理由はなんでしょう。

「航空会社の知識がなにもなかったので、客観的に見ないと分からないだろうと考えて、羽田空港に行っていくつかの航空会社のグランドスタッフ(地上職員)の方に飛び込みで話を聞いてみたのです。お仕事で大変なことは何ですか、とか。飛行機にも乗らない一大学生としてです。そのときに、忙しいにも関わらず、丁寧に応対していただいたのがJALの方でした。どんな人でもお客様になりうると考えるJALのおもてなしの心を感じ、絶対、JALに行きたいと思うようになりました」

――採用試験ではどういうことをアピールしましたか。

「グループディスカッションでは周りの方の話に傾聴しようと思いました。アピールらしいものはしなかったかな。エントリーシートでも、自分が(教育実習で)失敗したから人間として成長したということを書いたので、ここがすごいということはあまり書きませんでした。中学でバスケットボール、高校でハンドボールを部活でやっていたので、チームワークが身に付いていることは話せました」

「合格通知が来たときは、思わず『ウワー』って叫んでしまいました。英語での面接で失敗してしまったんですよ。聞かれたことに満足に答えられず、単語しか言えませんでした。自信をなくしていたのでまさか受かるとは。でも私のように英語があまり得意ではない同期も多いのですよ」

――仕事でいま心掛けていることや今後の目標はなんですか。

「最近、国際線でビジネスクラスを担当することが増えてきました。担当する人数は少ないのですが、コース料理を出すし、ワインも銘柄がたくさんあるので事前準備は必須です。しかも路線によって機材が違えば座席配置や機内での動き方も全く違ってくるので、フライトの前は1日勉強です。ソムリエの資格も取りたいと思っています」

「とにかくどんなときにも笑顔でいることを心掛けています。長い乗務だと自分が真顔になったり、クルーも怖い顔になったりする瞬間もあるのですが、自分から笑えば笑顔は周りに伝染する気がします」

「いまは安心してビジネスクラスを任せてもらえるよう必死です。今後、ビジネスクラスを慣熟したらファーストクラスの訓練をして、次はファーストを任せてもらえるようになることが今の目標です」

飛行機に乗って自分が働くイメージをもった

――就職が決まって卒業までの間はどう過ごされましたか。

「2つのことをやりました。まず、英語に苦手意識があったので、英会話教室に通いました。もうひとつは、どういう客室乗務員になりたいか、自分がどう働けるかというイメージをもちたかったので、JAL便、他社便、国内線、国際線問わず、飛行機にたくさん乗って、客室乗務員の方の仕事ぶりを見ました。時間はあったので、家族にも付き合ってもらって。海外はカンボジアやハワイ、国内でも福岡などに行きました」

「本では林真理子さんの『野心のすすめ』を読んで、すっかりはまってしまいました。読むとものすごくやる気に満ち溢れたことを覚えています」

――今の大学4年生に対して、卒業までにやっておいた方がよいことをアドバイスしてください。

「英語については、短期留学とか異文化交流の場にもっと参加すればよかったと思いました。今は外国人のお客様もたくさん乗られるので、機内で必要な英語だけではなく、お客様ともっといろいろな会話ができるようになりたいです」

「お客様にはVIPの方や音楽関係の方など様々な方がいらっしゃるので、いろいろなことを知っているとお話ができますよね。たくさんのものを見て、聞いて、経験していることがとても重要だと思います。だから学生の皆さんにも自分が興味を持ったものには積極的に手を出してほしいです。そうするとやりたいことや興味があっても向いていないことが見えてきます。視野を狭めず、いろいろなことを吸収しましょう」

(聞き手は若林宏)

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