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合同説明会と企業説明会は何が違う?

ホンネの就活ツッコミ論(47)

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今回のテーマは「合同説明会と他のセミナーとの違い」です。2019年卒就活もいよいよ本シーズンとなってきました。この2月もインターンシップ合同説明会が多数開催され、リクナビ(2月10日に東京)、キャリタス(2月24日に東京)、アイデム(2月10日・11日にJOBRASS Real大阪)などが開催予定です。

さて、合同企業説明会については本連載の1回目でもご紹介しています。今回は合同企業説明会と学内合同企業説明会、1日インターンシップ、企業説明会などとの違いについてまとめました。

合同説明会は入り口的な説明が中心

合同企業説明会と企業単独による企業説明会、1日インターンシップとでは、大きく異なる点が2点あります。時間と参加学生の興味です。まずは時間から。企業単独の開催であれば、2時間から3時間。その気になれば1日がかりでもいいわけです。それに対して合同説明会では、大半の企業は1回20~30分程度で終わらせるようにしています。合同説明会によっては運営に当たる就職情報会社側が説明時間を指定していることもあります。時間指定がなかったとしても、参加学生からすれば多くの企業ブースを見て回りたいはず。そうなると1時間以上かかる企業ブースは敬遠しようとするに違いありません。そうなると20~30分程度で説明を終わらせる必要があります。

次に、参加学生の興味について。企業の単独開催であれば、その企業(または業界)に興味を持つ学生の割合が高くなります。その点、合同説明会は興味を持つ学生の割合が企業の単独開催に比べて減ります。たまたま目についた、空いていたから座った、という学生もいます。この2点から、企業の採用担当者は企業の説明を短めにする、業界全体の説明を入れて興味を持ってもらう、などの工夫をすることになります。そのうえで企業単独の説明会に誘導しようとします。

もし、企業のことを詳しく知りたい、ということであれば、企業の単独説明会に参加した方がいいでしょう。逆にすでに企業単独の説明会に参加した学生がその企業ブースが出ている合同説明会にわざわざ行く価値があるかは疑問です。もちろん、1回目で書いたように、採用担当者に顔を覚えてもらう、というために企業ブースに行く、説明を聞かないまでも挨拶くらいはする、ということであれば意味はあるかもしれません。

学内合同説明会との違いは?

国立大学の一部では、3月1日の広報解禁日にあえて、学内合同説明会を開催するところもあります。日程がずれているとしても学生からすれば就職情報会社主催の合同説明会と大学が主催する学内合同説明会、どちらに行けばいいのか(あるいは両方行くべきか)、迷うところでしょう。

合同説明会と学内合同説明会の違いは、採用意欲と優良さです。合同説明会の参加企業のうち、有名企業は自社の宣伝などを兼ねていることもあります。そのため、そこまで採用意欲は高くありません。逆に無名企業の場合、数百万円近い出展料を出してまで学生と接触したいと考えます。とあるメーカーは毎年、300万円も出して3月の合同説明会でブースに来る学生数は30人程度。それをわかっていて毎年、合同説明会にブースを出しています。こうした事情もあり、合同説明会に参加する企業は採用意欲について分かれる、と言えます。

その点、学内合同説明会は大きく異なります。その大学の学生を採用したい、と企業側は強く考えています。何よりも採用意欲が強くなければ主催する大学キャリアセンターに出展を認めてもらえません。それから、企業の優良さ、働きやすさについても異なります。就職情報会社主催の合同説明会だと、大手企業や優良企業も参加しますが、中小企業・ベンチャーも参加します。中には労働条件が厳しい企業も参加しています。就職情報会社からすれば参加企業は顧客であり、出展料を払えるのであれば大半の企業については参加を認めます。

その点、大学主催の学内合同説明会は、大学キャリアセンターが参加企業を選り好みします。卒業生の就職先であったとしても、何かトラブルがあれば参加を認めません。逆に知名度が低くても優良企業かつ成長しそう、と考えればブース出展を認めます。それから、働きやすさについても大学側は考慮します。

以上、採用意欲と優良さの2点が合同説明会と学内合同説明会の違いとなります。もし、合同説明会と学内合同説明会の日程が重複する場合、どの企業を回りたいか、自分の志向がどうか、それで決めるといいでしょう。採用意欲の高さや働きやすさ、優良さを重視するなら断然、学内合同説明会です。逆に、学内合同説明会に参加していない企業を回りたいなら合同説明会の方がいいでしょう。もちろん、開催地の距離が近いなら、午前中に学内合同説明会、午後に合同説明会に行く、という手もあります。

意外と面白い中小企業の合同説明会

合同説明会としては、各地で開催される中小企業の合同説明会も見逃せません。自治体、中小企業家同友会や商工会議所、地方に根付いた就職情報会社などが主催です。大手企業が参加する合同説明会との違いは、学生と企業の距離が違います。参加学生がそこまで多くない、という事情もありますが、それだけに企業の話をゆっくり聞くことができます。

なお、中小企業中心の合同説明会でデメリットを挙げれば、社会人への質問でしょう。「何でも質問して」と言われた学生が就活全般について質問すると、大手企業中心の合同説明会であれば丁寧に答えてくれます。採用担当者自身が学生時代に就活で苦労しているので話せるネタはいくらでもあります。しかし、中小企業中心の合同説明会だと採用担当者は就活全般についてそれほど話せることがありません。「就活で苦労したことは何ですか?」という質問に対して「私、この会社しか受けていないので」と答えることもしばしば。

中小企業中心の合同説明会のメリットは距離の近さ以外だと意外な特典でがあることです。2月15日に開催される大阪府主催の「OSAKAジョブフェア」(梅田)では大阪の中小企業130社が参加。この合同説明会の特別コンテンツとして、しごとリサーチ交流会があります。このしごとリサーチ交流会、人事担当者への質問大会、座談会形式の交流会です。1部には、日本電気、ヤンマー(他2社)、2部には大阪ガス積水化学工業(他2社)という大手企業も参加。大手4社のブース出展はありません。参加学生は中小企業を回りつつ、大手企業の話も聞くことができます。余談ながら、同イベントの就職相談コーナーには私が常駐する予定です。お時間ある方はどうぞ。

3月28日に東京・秋葉原で開催されるJOBWAY2019は東京中小企業家同友会が主催。同イベントは企業ブースを3社以上回るとオーダースーツ(夏服)抽選会に参加できます。これよりも太っ腹なのが、兵庫県中小企業家同友会が主催する「ひょうご就職サミット2019」(3月12日・4月21日の2回開催/神戸)。軽食が用意されるうえ、参加学生の特典としてクオカードを最大で3000円分がプレゼントされます。

東京・大阪以外では地元に密着した就職情報会社が存在し、そこが運営する合同説明会もいいでしょう。たとえば、愛知県にあるのは名大社。同社が3月1日に開催する「ミライ発見就職フェア」は地元企業が中心です。名大社以外にも岡山・香川だとビザビも有名。それ以外の地方でも、地元密着型の就職情報会社や地方新聞社が開催する合同説明会もあります。

合同説明会は多くの企業、多くの社会人とまとめて合うことができます。その中から、意外な企業を見つけることができるかもしれません。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
 1975年札幌市生まれ。東洋大学社会学部卒。2003年から大学ジャーナリストとして活動開始。当初は大学・教育関連の書籍・記事だけだったが、出入りしていた週刊誌編集部から「就活もやれ」と言われて、それが10年以上続くのだから人生わからない。著書に『キレイゴトぬきの就活論』(新潮新書)、『女子学生はなぜ就活で騙されるのか』(朝日新書)など多数。

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