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2019年卒も売り手市場は続くのか?

就活リポート2019(5)

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NIKKEI STYLE

2018年卒業予定者の就職内定率が調査開始以来過去最高を記録するなど、学生が優位に立つ「売り手市場」が続いています。大学の就職担当職員からは、「今年の学生は昨年以上に楽観ムードが漂っている」という声が聞かれます。就活生の中にも「自分たちも何とかなる」と考えている人も多いかもしれません。でも、本当に何とかなるのでしょうか?

「先輩が良かったから自分たちも行ける!」

明治大学は2月2日、2019年卒業予定者向けの「出陣式」を開催しました。約1200人を収容するホールは満員で、通路に立つ学生の姿も見られました。「昨年の出陣式は余裕で入れたと聞いている。今年は先輩たちの就職が良かったので、自分たちも行けるという感触を持っていてみんな盛り上がっているのでは?」(明治大学の学生)と分析していました。

出陣式では学長からのメッセージ、有名企業に入社が決まっている先輩(学生キャリアサポーター)からの就活アドバイス、応援団からの激励などが続きました。最後には応援団と共に拳を突き上げ、就活戦線に向かうモチベーションを高めていました。

全体の数字が示す売り手市場

文部科学省・厚生労働省が発表した2018年3月卒業予定者の12月1日時点の就職内定率は86.0%と、調査を始めた1996年以来過去最高となりました。企業の業績が好調なこともあり、2019年卒も引き続き売り手市場が続くと見られています。

売り手市場は学生には有利ですが、企業にとっては採用計画人数の確保に向けて苦戦を強いられる状況になります。キャリタス就活を運営するディスコが2月21日に発表した企業調査を見てみましょう。2019年3月卒業予定者の採用計画人数は2018年卒よりも増やすと回答した企業が30.8%(前年29.3%)となりました。

激しさを増す人材争奪戦の中、企業は厳選採用をやめて頭数の確保を優先し始めています。学生の質よりも、採用人数の確保を優先」する企業が25.3%と昨年よりも5.3ポイントも増え、97年の調査開始以来最高となりました。

このように昨年以上の売り手市場も予測され、やはり「何とかなる」と浮かれる就活生がいても仕方ないとも思われます。ところが、全体では売り手市場でも、業種や企業規模別にデータを見ると、必ずしも喜べない状況が見えてきます。

メガバンク採用減の影響が...

まず採用計画数について。2018年よりも増やす企業は全体では3割を超えていますが、ほかの業界に比べて採用人数の多かった金融が「増加」が18.5%、「減少」が15.8%となっています。

また、特にメガバンクは2018年卒から採用数を大きく減らしており、みずほフィナンシャルグループ、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行の3メガバンクの採用計画人数は、2017年が4427人、2018年が3215人と前年に比べて約1200人減っています(前年比27%減)。この勢いのまま2019年も採用数が減ると、2年前に比べて2000人以上減ることになってしまいます。

銀行は就職先として人気が高く、特にメガバンクは有名大学の学生が多く就職していました。ところが、メガバンクが採用を絞り込んだことによって、メガバンクに入れなかった人が次に人気の高い業界へ、銀行の次の業界からその次の業界へと志望者が流れることになります。そうなると、これまでは先輩たちが内定を得ていた企業から内定を得られなくなるといったことも想定されるでしょう。

質を優先するか量を優先かの違いも、学生からの人気のある業界、人気のない業界によって優先順位が異なります。人気のある金融は「質優先」の企業が81.3%であるのに対し、人材確保に苦戦しているサービス業界では「質優先」は66.9%となっています。このように全体としては質よりも量の確保を優先する企業は増えていますが、業界によって差があるのが実情です。

エントリーシートの選考が早期化

選考の早期化も2019年卒就活では気をつけたいところ。先のディスコの調査では、エントリーシートの受付開始は3月上旬が最も多く、過半数の54.0%となっています。つまり、3月中旬にはエントリーシートの選考が終わってしまう企業が多いようです。これは2月中に説明会の代わりに1DAYインターンシップを実施した企業が多く、3月1日解禁直後に自社への志望者を一定数確保したいという思惑があるためです。

また、エントリーシートの提出と同時期にテストセンターなどの筆記試験を課す企業が増えています。エントリーシート提出に向けて「自己PR」「学生生活で力を入れたこと」「志望理由」はまとめておいた方がいいでしょう。筆記試験対策では最低でもテストセンターは練習しておいたほうがいいでしょう。

エントリーシートの選考が終われば、面接も始まります。面接とは言わずに「面談」や「質問会」「若手社員との懇談会」などと名前を変えた選考も実施されます。企業に呼び出されたらすべて選考だと思うことです。

2019年卒は事前にしっかりと準備をし、受検する業界・企業を絞りすぎなければ、必ず内定を獲得できます。「売り手市場」という言葉に浮かれることなく、就職活動に臨んでください。

渡辺茂晃(わたなべ・しげあき)
 日経HRコンテンツ事業部長、桜美林大学大学院大学アドミニストレーション研究科非常勤講師。91年入社。高齢者向け雑誌編集、日本経済新聞社産業部記者を経て98年より就職関連情報誌・書籍の編集に携わり、2005年日経就職ナビ編集長、2015年日経カレッジカフェ副編集長、2018年から現職。著書は『これまでの面接vsコンピテンシー面接』『マンガで完全再現! 面接の完璧対策』『面接の質問「でた順」50』など。

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