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面接の不思議 ~学生の知らない意外な事情

ホンネの就活ツッコミ論(58)

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今回のテーマは「面接の不思議」です。学生からすれば自身の人生を左右する面接。様々な企業を受ける中で志望度も上下します。ちょっとしたことが実は学生の誤解ということもあります。あるいは、採用担当者があえて戦略的にやっていることもあります。今回は学生が知らない面接の意外な事情について5点、まとめてみました。

面接が予想より早く終わる

学生からすれば、落ちたと勘違いするのが、この「予想より早く終わる」です。確かに企業からすれば、よほどひどい学生だと、さっさと切り上げよう、とすることもなくはありません。

ただ、大半の企業は、落とすことが目的ではなく、次の選考に進めたい、というだけです。想定以上に早く面接が終わり、企業からすれば次の選考に来てほしい、と考えているところ。学生が勝手に誤解して、中には選考を辞退してしまう、ということもあります。

選考辞退ならまだしも、ひどい学生だと「面接が事前のアナウンスより早く終わった。落とす気なら最初から呼ばないでほしい」とSNSなどに書き込んでしまいます。その分だけ企業イメージが落ちるのは言うまでもありません。

それもあってか、近年では面接時間をできるだけ均一化させる企業が増えています。もっとも採用に慣れていない企業もありますし、ムダな時間は使いたくない、と割り切る企業もあります。そうした企業でも、面接時間の短さと選考結果は関係ありません。

志望動機など何も聞かれずに雑談だけで終わった

雑談ベースで進める面接も増えています。学生からすれば、志望動機に自己PRを話そうと意気込んでいるところ。そこに、雑談ベースで終わるのです。出鼻をくじかれた思いがあるかもしれません。

企業側の意図としては、きちんとコミュニケーションが取れるかどうか。学生対社会人の場合、くだけすぎても困りますし、と言って、かしこまりすぎても困ります。それと、単に準備した志望動機・自己PRだけではみることのできない、素の部分をみるのも目的です。

この雑談ベースの面接で学生のまずい対応は、一般的な面接と同じ受け答えをするものです。

回答を深掘りされた

学生からすれば、圧迫面接と誤解してしまうのが深掘りです。細かいところまで聞かれて怖かった、と話す学生も。面白いもので、深掘りされても動じない学生もいます。つまり、SNSや匿名掲示板などで圧迫面接と批判されていてもよくよく読んでいくと単に深掘り質問をされただけ、という企業が結構多くあります。

この深掘り質問、目的はその学生のことを詳しく知るためです。学生の回答だけではよくわからない場合、さらに回答を引き出すために深掘りをするのです。

それから、学生の回答が質問に対する回答になっていない場合も、角度を変えて深掘り質問をすることもあります。いずれにせよ、深掘り質問は圧迫、ということはないのでご安心ください。

回答を深掘りされなかった

選考初期に多いグループ面接だと、深掘り質問をする余裕がありません。一方、中盤以降の面接、それも個人面接だと深掘りする余裕が出てきます。むしろ、面接において危険なシグナルとは、深掘りされていないケースでしょう。

特に多いのが、学生が自己開示したくないだろう、と感じる瞬間です。面接担当が「アルバイトはどんなことをやっていたの?」と聞いたとしましょう。ここで、簡単に話せればいいのですが、ざっくりとしたまとめだと危険です。たとえば、「コンビニで普通に働いていました」「飲食のアルバイトです」など。

学生からすれば、特に深くは考えていないかもしれません。あるいは短くした方が分かりやすい、とか。ところが、あまりにもざっくりしすぎていると、回答したくないのだろう、と今後は面接担当者側が勘違いしてしまいます。そして深掘りせずに他の質問に移してしまうのです。

質問の回答に対して、長く話しすぎるのも良くないですが、ある程度は自己開示が必要です。アルバイトなら、「中国語が飛び交う中華料理店」「サラリーマンの多い焼鳥屋」など、アルバイト内容・勤務先に簡単なタグ付けをすると有効です。そこから面接もいい意味で深掘りされていって、好結果につながるのではないでしょうか。

選考通過の連絡はいつ?

企業からすれば難しく、学生からすればはっきりさせて欲しい、それが選考通過の連絡です。たとえば、4月27日に2次面接を受けた学生が「結果については5月7日までにご連絡します」と言われたとしましょう。

学生はその間にも他の企業の選考に参加しています。そこで早めに連絡を欲しいと考えるのは無理もありません。指定期日である5月7日に選考不通過の連絡があればがっかりしますし、指定期日を超えた5月8日以降の連絡だと選考通過であっても志望度が大きく下がります。

企業からすれば、同じ選考が終了するまでは軽々と返事できません。先ほどの例だと4月27日の2次選考が5月2日まで続いていれば、結果集計などを考えるとどうしてもあとあとになってしまいます。それから選考の是非を最終決裁する管理職・役員が不在だと、それだけ結果通知が遅れます。

ここで企業の採用力が大きく分かれます。採用力のある企業だと、学生のモチベーション、選考スケジュールなどを先読みしたうえで、結果通知の期日を若干遅めに伝えます。そのうえで、指定期日よりも早く選考結果を連絡します。しかも通過した学生には「優秀な人材なので早く連絡しようと思った」とおだてることを忘れません。予定よりも早く選考結果が分かる分には学生も文句もなく。むしろ、「優秀だったから早く連絡した」と言われれば嬉しく感じます。その分だけその企業への志望度が上がる、というもの。

言い方ひとつでかくも変わるのが面接です。

もちろん、学生の受け答え一つでも大きく変わる、それも面接です。今日も、日本中の企業の会議室(あるいは貸会場の部屋)で様々な面接のドラマが繰り広げられています。読者の皆さんにとって、面接がよきドラマとなりますように。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
 1975年札幌市生まれ。東洋大学社会学部卒。2003年から大学ジャーナリストとして活動開始。当初は大学・教育関連の書籍・記事だけだったが、出入りしていた週刊誌編集部から「就活もやれ」と言われて、それが10年以上続くのだから人生わからない。著書に『キレイゴトぬきの就活論』(新潮新書)、『女子学生はなぜ就活で騙されるのか』(朝日新書)など多数。

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