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ドイツに向かう若者たち~自分の夢に果敢に挑む

私たちのリアル(28)

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NIKKEI STYLE

帰省や家族旅行、友達と海外旅行など充実した休暇を楽しむ人も多いこの時期、今回は海外に飛び立ち奮闘する若者についてご紹介です。交換留学、短期留学、インターンシップなど、留学の手段はそれぞれですが、外国の文化を学ぶ、語学習得の他、様々な目的で日本を飛び出していく若者が増えました。ここ最近、立て続けに自分の夢に果敢に挑む"ドイツ留学"について聞く機会がありました。

サッカーで世界目指す村上兄弟

昨年高校を卒業し、大学より選んだ地はドイツ・ベルリン。小学生の頃から地元のサッカークラブチームに所属していた村上弘太くんは、中学、高校とクラブチームでFWとして活躍し、東京都クラブユース選抜U18代表として韓国遠征に参加した経験もあります。勉強の成績も良く、周囲からは大学進学も期待される中、クラブチームのドイツ遠征合宿に参加する機会に恵まれました。その時に、ドイツサッカーのレベルに圧倒され、プロのサッカー選手になるため、絶対にドイツに行って本場のサッカーを自分のものにする!という強い決意をかためました。高校卒業後、すぐにベルリンのクラブチームへ練習生として入り、その後、上のリーグのチームトライアルを受け、合格。今は選手のほとんどがドイツ人のベルリーナSCというチームで活躍しています。

欲しいモノは自分の「足」で掴む

大学サッカー、社会人サッカー等、日本でもプロサッカー選手への道はある中、ドイツサッカー留学を選んだ理由は、「ドイツではブンデスリーグ1部でなくても、クラブハウスには軽食(エナジーバーやバナナ等)や飲み物が用意され、場所にもよるけど試合会場のロッカールームにはシャワーもあり、観戦にくる人も多い。サッカーをするための環境が整っているし、サッカーに関連した職業も多い。国をあげたサッカー愛を感じるので、日本でプレイするのとはモチベーションが全然違う」と語ってくれました。日本でチャンスを待つよりも、欲しいモノは自分の手で掴みに行きたいという強い思いが彼を突き動かしたように感じました。

ドイツ語は、日本でも独学で勉強していたものの、やはり本場のドイツ語は聞き取りに苦戦し、今も語学学校に通いながら練習に参加しています。ベルリン市内の学校に通う学生ならば誰でも入ることができる学生寮で生活しているため、ルームメイトは留学生が多く、寮での共通言語は英語なので、日本にいるより日常的に英語の練習できるそうです。

サッカーは、プレイの技術も大切ですが、技術を生かすためにも言葉でのコミュニケーションは欠かせません。「平日は朝からサッカーの荷物を背負って学校へ向かい数時間ドイツ語の勉強、終わったら午後からはサッカーのトレーニングや練習。土日は朝から練習や試合の日々で遊ぶ時間はないけれど、自分のやりたかったことができて、チームメイトともドイツ語でコミュニケーションが取れるようになってきて、とても充実している」そうです。

また、学生寮とはいえ一人暮らし。外食はお金もかかるので、毎日自炊して、料理のスキルはどんどん上がっていると言います。

今年の春からは、弟も同じチームのU19チームに練習生として入り、兄弟で切磋琢磨しながら世界のサッカーを目指しています。「夢は世界で活躍できる選手はもちろんのこと、将来的にどんな道でも自分の可能性を広げるチャンスをつかみたい」と世界を舞台にストイックに頑張るそうです。

◇ ◇ ◇

学費無料の大学院でアート学ぶ

ヨーロッパで芸術というと、フランスやイタリアがイメージされがちですが、有名なデザイン学校バウハウスや、歴史的な建造物も多いドイツは芸術を学ぶ人にとっては魅力的な国の一つといいます。アーティストの星野薫さんは、多摩美術大学卒業後、美術館で働きながらも、どこか外国に住んでみたいという思いがあり、憧れの教授の下でアート表現の幅を更に広げるべく留学を決意しました。彼女は、憧れの教授へ自分の学びたい思いの丈とポートフォリオ(作品集)をメールで送り、実際に今年の5月にはドイツにも足を運び、念願叶ったそうです。10月からの大学生活のため来月早々ドイツへ渡るそうです。

「ハンブルクの大学院を選んだのは学費が無料だったから。金銭的に余裕がなくても資金面で弾かれることはなく、学ぶ機会が与えられる点に惹かれた」と教えてくれました。ドイツ在住の友人にも聞きましたが、各大学、私立でなければ年間約20万円程の施設費だけ。広い自習室や図書館等が使える上に施設費の中には大学までの交通費も含まれているそうで、なんとも魅力的です。

ベビーシッターで生活費補填

その他ドイツ留学に挑む女子に聞いた中では、生活費の補填にベビーシッターがあがりました。「ドイツではベビーシッターの需要が高いという話を聞き、昔から子供が好きだったし、ベビーシッターなら自分も働きながら勉強できると思い、さらに気持ちがまとまった」そうです。オーペア(Au Pair)というシステムがあり、ドイツをはじめ、フランスなどヨーロッパ諸国では出生率向上を目的に国としてベビーシッターを雇うことを推奨しています。その為、言葉のハードルも低く、少しホームステイのような感覚も生まれるベビーシッターはヨーロッパ留学をする学生から人気の職業です。

卒業するのは大変だけど学費は安いドイツ。学ぶチャンス、働くチャンスが拓かれている点も、日本人の若い世代には魅力的。海外留学=英語を学ぶ=英語圏という概念は、徐々に崩れつつあるのかと思うほど、若者たちの海外への意識は、柔軟で大らかに変化しています。もちろん、新しい地での情報収集には現代IT社会の良い面が生かされています。

英語はできて当たり前、第3言語目の習得に向かい、言葉だけでなく各国の文化や特性を全て丸ごと吸収する。"欲張り丸ごと留学"が、これからの新しい学びの形になりそうです。

焦らずに、誰にも焦らされず、やりたいことが見つかれば自分のペースで、自分のやり方で、自分の手で欲しいモノを掴みに行く。高校から大学進学、大学から交換留学だけが外国に出る道じゃない。誰に期待するでもなく、「やりたい」を追って真っ直ぐ進んでいくピュアな選択をする彼らは、レールに乗って進んできた世代にとっては羨ましくも思えます。

中村泰子(なかむら・やすこ)
 ブームプランニング社長。山口県出身。1986年に企画集団「スキャットクラブ・オブ・ジャパン」を発足、女子高生ビジネスを立ち上げる。88年、株式会社ブームプランニングを設立し、女子高生を中心としたマーケティングやセールスプロモーションを展開。現在、未就学児から小・中・高生、大学生、OL、主婦、シニア層まで全国1万人以上ネットワークを広げ、様々な業種で企業の商品開発にかかわる。活動に関係した女子高生は10万人。著書に『「ウチら」と「オソロ」の世代 東京・女子高生の素顔と行動』など。

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